液体ミルク!歴史的見方!体験的見方!
液体ミルクが日本で認可されて発売されるそうです。
最近、液体ミルクについての記事が多く掲載されています。
メリットとデメリットを書いたものが多く見受けられました。
テレビニュースでも取り上げられています。
ここでは、それら意見と少し違った方向から見てみます。
液体ミルクとは
調剤済みのミルクが、液体状態で販売される商品です。
お湯や水に溶かすことなく、哺乳瓶に移し変えてそのまま赤ちゃんに
与えることが出来ます。
・常温保存が可能
・外出時に持ち運びが便利
・母親不在時にも提供できる。
・緊急時には大変役立つものでしょう。
海外では、普及していますが、日本では、未だ整備がされていなかった。
日本でも液体ミルクをとの希望が実行に移されるようになりました。
フィンランドでは、粉ミルクと液体ミルクの使用比率が1:9と
液体ミルクの使用が圧倒的に多い国のようです。ヨーロッパの国でも
2:1で粉ミルクのほうが多い国もたくさんありますが・・・。
液体ミルクのデメリットとして価格が粉ミルクの3倍近くすること。
添加物の問題があるとした記事も見受けられました。
食品衛生法改定
2018年8月8日に食品衛生法が改定されて、日本で乳児用液体ミルクの
製造販売が解禁されることとなりました。
なぜ今まで日本になかったのか?
確認しておく必要があります。
歴史的見方
歴史的には、粉ミルク事件があります。
溶解度を高めるために添加された第二燐酸ソーダに砒素が含まれいて
130名以上の砒素中毒による死亡。1万3千人以上が砒素中毒。
粉ミルクや、液体ミルクを生産するには
保存料や安定剤が必要であること!
そこで、先程の食品衛生法の改定がなされた
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T180809I0040.pdf
以前の食品衛生法では、
亜セレン酸ナトリウムは
調製粉乳及び母乳代替食品以外の食品に使用してはならない。とあったが、
今回の食品衛生法改正で
調製粉乳、調整液状乳及び母乳代替食品以外の食品に使用してはならない。
とある。
同様の記述が、
グルコン酸亜鉛
グルコン酸胴
ビオチン
にあり、その量についてもそれぞれ1Lに付き銅として0.6mgを超えない
1Lに付き亜鉛として0.6mgを超えない
とある。
★粉ミルクが盛んに使われた時代
その後、粉ミルクの不買運動があり、販売促進のため産婦人科には、
乳業各社から栄養士が派遣されました。
精力的に粉ミルクの普及が行われ手、粉ミルクで育った子も多くなりました。
出産後、母乳が出にくい場合には、すぐに哺乳瓶で粉ミルクが与えられた。
赤ちゃんは、一生懸命に吸わなければ出ない母乳よりも、すぐに口に入ってくる粉ミルクを受け入れ易く、おっぱいを吸うことをしなくなります。
(2人の子供はこの時代に生まれ、粉ミルクで育った子です。)
★母乳が推奨された時代
長い間粉ミルクが推奨され、母乳派が少ない時代がありましたが、
本来、自然な哺乳は、母乳ですから、母乳を!と言う声が大きくなりました。
出産後すぐには、母乳が出ない場合、白湯が提供されました。
出産の疲れで母乳の出が悪いこともありますし、未だ慣れていない為に
母乳の通り道も整備されていないのでしょう。未だ、さほど沢山のカロリーを
必要としているわけではありませんので、しばらくは、白湯で過ごします。
赤ちゃんは美味しい母乳を飲むためにおっぱいを吸う努力をしました。
すると?母乳が出るようになります。
母乳が出ないと言われた人でも、母乳が出ることが理解されました。
(1人は、この時代に育ち、誰でも母乳が出ることを教えてくれました。)
現在は?
★働いている母親の時代
仕事で授乳が難しい時、緊急時には、
液体ミルクや粉ミルクは便利です!
母乳と併用するなら、その時々で良い対応が出来ます。
体験的な見方
基本、母乳で育児をすることが理想です。
粉ミルクでも丈夫に育ちました。でも、この子達も母乳でも
育てられたかもしれない!そのようにも思います。
母乳の子は、ゴム製の乳頭を嫌っていたのか?
味に敏感なのか?母乳しか飲まず、結構大変でした。
あれから、かなりの時間が経過しています。
技術によって改善された事も沢山あるはず。
若いお母さん達には、状況に応じて最適なものを
選んで欲しい。母乳もちゃんと備えて!
液体ミルクや粉ミルクも上手に使って!
ただし、飲み残しは必ず捨てること。
避難所でも、赤ちゃんの部屋を作って
リラックスして哺乳できる空間が備えられたらなーと
思います。小さな空間でも、おしゃべりしながら
過ごせれば!と思います。